2020年04月25日
銀瓶と云う名のただの薬缶
金瓶・銀瓶・鉄瓶という薬缶
銀瓶や鉄瓶の由来
茶道が中国から伝来した後、独自に抹茶を喫するようになった日本の茶道や煎茶道です。茶匠達は釜師に依頼しこぞって茶釜を作らせましたがその際により便利な茶釜をといって作っていった所、取っ手をつければ持ちやすくなるし、注ぎ口を作れば片手で湯を注ぐことが出来る形ができコレが鉄瓶の原型になりできあがりました。
1780年台、江戸時代の天明時代の頃「鉄瓶」という名前が使われるようになり今の鉄瓶の形が完成したと言われています。 南部鉄器といえば、鉄瓶を知らない人でも名前だけは聞いたことがある方も多いでしょう、岩手県の28代南部藩主である南部重直が茶道が大好きだったことと領地内で良質の鉄が算出されることを知り、わざわざ京都から小泉仁左衛門清行という釜師を呼び寄せ茶釜を作らせました。その中でより便利なものをということで先程説明した今のような鉄瓶が出来上がったのです。 またたく間に全国に広まり鉄器といえば南部と言われるくらい浸透していったのです。
今でも鉄瓶でお湯を沸かすとお湯が柔らかく感じたりすることや鉄分が取れるので貧血気味の人に良いということも、鉄瓶には二価鉄という成分が多く含まれていることが科学的にも証明されていてます。 また、水道水にはカルキが含まれていますが鉄瓶が吸収してくれるという事も判っています。
体に良くないモノを吸収してくれるのでいい事ずくめですが、使い終わった後は空焚きをして水分を飛ばす作業が必要になるので手間もあります。
ちなみにカルキ人間にとって健康を害するほど使われていないので安心と言われていますが、メダカなど小魚からすると猛毒なのでいきなり水道水の中に入れると死んでしまいます。 そのような事を考えると出来るだけ摂りたくはなくなりますので、出来るだけ鉄瓶でお湯を沸かそうかと思う今日このごろ。
説明が鉄瓶に特化してきましたが、銀瓶や金瓶を作られたのは江戸時代は裕福な商人などが面白がって作ったのが始まりなのでしょうね、お金が有り余っていた人の道楽からこの様なものが生まれたのでしょう。
金瓶
18金で作られているものが多く、底などに24K・18K・14Kなどの刻印があるので判断ができます。多くのものは金の重さで判断されその時の相場を元に買取額が決められることも多いですが、有名作家やデザインで金額が上乗せされることも。
銀瓶
瓶の中でも一番落ち着いた感じで筆者は一番好きです。金はどうしてもギラツキ感が多く成金趣味が臭ってきます(笑)
秀吉の金の茶室など全面に金を使い徹底的に金で装飾したものは行き切っているので逆に落ち着きもしますが、侘び寂びの茶室で茶釜だけ金色をしているとタダの成金趣味にしか見えません。
銀便は使い込むほどに、いい意味でくすんで来ていぶし銀になっていきます。その色合いが侘び寂びによく合います。
中には箱書きに「銀瓶」と書かれていても銀メッキを施した真鍮製と言うのもあるので注意が必要なんです、見極め方は「純銀」「銀製」「925」などの刻印があるかどうかです。
銀メッキでも時間が経てばくすんでいぶし銀になるので刻印がない場合はメッキを疑います。大昔に作られたようなものなら刻印が無いものもあります。
そんな場合は蓋を本体に当てて音を聞きます。もし本物の銀無垢であれば柔らかい音が出ます、そうでない場合は高い音がします。と言っても聞いたことがない人には判らないのでしょうが(笑)
もしわからない場合はお問い合わせいただければ査定させていただきます。
鉄瓶
南部鉄器や龍文堂などが有名なのですが、15年ほど前から中国の高度成長に伴い中国の煎茶道で日本の鉄瓶に味があると言って人気が出て日本の鉄瓶の値段が高騰していきました。
鉄で出来た古い薬缶でしか無いような鉄瓶が中国の国内で100万以上で取引がされているのですから驚きです。今ではそんなブームも過ぎ去り値段も落ち着いてきていますが、まだそれなりの金額で取引がされています。
夏の火鉢の使い方
火鉢の利用方法
「夏の火鉢」「昼行灯」など役に立たない例えに使われる火鉢ですが、お問い合わせが多いのもあり骨董屋的に考えてみました。
基本的に買取は厳しいものが多く殆どが買取不可と考えてもらいたいのですが、昔からあるので捨てるのも忍びないという方のため夏の火鉢を使う方法を考えてみました。
陶器製の火鉢
一番多いタイプで一人用から大部屋用など様々なタイプのものがありますが一番これが使い勝手がいいと思われます。
直径20から30cm位の一人ようのものなら、睡蓮や水草を育てるのに使ったり数匹程度のメダカを飼うのに適しています。
メダカを飼育するのであれば出来るだけ大きなモノがおすすめです。
直径も60cmくらいあり底はできるだけ広くて大きいものを選びます、これならメダカだけではなく金魚も飼うことが可能です。ただ金魚は横から鑑賞するものなので火鉢で飼うとあまりきれいに見えませんが。
メダカは錦鯉などと一緒で上から鑑賞するので火鉢で飼うのがバッチリです。
これくらいの大きさまでならマンションのベランダでも飼育可能ですし、ビオトープを作ることも出来ますね。
もしくは水の循環をうまくすれば室内に置いて上にガラスの板を置いてメダカの見えるテーブルにすることも可能です。
メダカは個体が小さいので浄化用のポンプなどが有るとその水流に負けてしまうこともあるので、出来るだけ手動で水換えを行ってあげたほうが良いでしょう。
長い目のスポイトで食べ残しや、う◯こを吸い取って不純物を取り除いてあげればそれほど水換えの必要も無いでしょう。
木製火鉢
木製のものといえば、時代劇で番頭さんが座っているところに鉄瓶などを置いて火箸で灰をこねくり回しているところを見たことがあるかと思います。
このタイプのモノは他の用途として使うのはほぼ不可能で、火鉢としか使えません。
灰を捨ててなにかの台に使うくらいでしょう。
もしくは火鉢として使うというのもありです。その際にはしっかりした換気をしないと一酸化炭素中毒で命の危険があります。
参照サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット
火鉢の横に一酸化炭素が検出できるガス検知器を取り付けておくと良いかもしれません、もちろん定期的な換気をしないとほんとに危険です。
そんなことをしたらせっかく暖かくなった空気が逃げてしまうとお思いのかたもいるかと思いますが、火鉢の熱は空気を暖めるのではなく遠赤外線で人を温めてくれますのでジンワリとした暖かさで芯から温まります。少々換気したくらいでは寒くありません。
その他一人用の火鉢で木で出来ているものもありますが、これらも使いみちがありません。漆を塗った上に貝や金などを象嵌(ぞうがん)で装飾したものならもしかすると飾りとして使えるものもあるかもしれませんが。
金属製の火鉢
銅などを使った金属製の火鉢があります、殆どが一人用で細かな装飾が施されているのが特徴で飾りとして使用可能です。
これらの火鉢でメダカを飼うことも可能ですが、火鉢の底の部分が木材で出来ていることが多いため水気を使うと腐ってくるのであまりお薦めはできません。
その他、大広間で使うような大きなタイプのもありますが、これらの使いみちはほぼ無いでしょう。
火鉢の買取について
殆どの火鉢の買取は厳しいです。
陶器・木製・金属製とありますが、メダカを飼うために使うならよっぽどこだわりがある人なら別ですが、陶器製の火鉢ならホームセンターで数千円で販売していますし、大きさも色柄も選べます。
木製のものは無料で引き取るのも不可で、それでもと言われる場合は処分料が発生します
最後に金属製のものに関しては無料で引き取ることが出来るものもあるというくらいです。
結局火鉢の買取は出来ませんが、他に買い取ることが出来るものがあれば一緒に持ち帰ることもあるかもしれません。
買取可能な火鉢の特徴
茶道具などと同じように共箱があり作り手の名前がはっきりわかる美術品としての完成度が高いモノ。
螺鈿や蒔絵がたくさん入った漆塗りが施されていたり、杢の美的価値が高い希少な木材で出来たもの
江戸〜大正の時代物とはっきりわかる場合、買取りの可能性が出てきます。
なぜ骨董品の買取で無料出張が可能なのか?
その分乗せているからでしょ!
はい他の業者はそうだと思いますが、当店ではホントに出張料を乗せていません。
なぜ同じ無料出張で費用を乗せていないのかというと、帰りか行きの途中でリサイクルショップを廻るから出来ることで、途中のお店で間違った金額で売られているものを購入しネットで販売することで費用を賄っているのです。
リサイクルショップは宝の山
最近は何処の街にもリサイクルショップがあります、ブランド品から日用雑貨、カメラやギターなどの嗜好品まであらゆるものが売られています。
これらはお店に持ち込まれたモノを買取って販売しているのですが、その査定をしているのはプロの鑑定士が査定していると思っている方も多いですが、これらのお店の査定士はベテランのアルバイトがやってます。
相場表のようなものがあり、それを見ながら査定するので殆どのものはアルバイトでも査定が可能なのですが、ブランド品など偽物が多いものは間違うことが多く、ホンモノなのに真贋がはっきりしないので安く買い取り、安く販売しているのです。
もちろん、真贋が判らないので偽物を相場より安く売っていたりもします(笑)こういったお店は査定ができないのでお宝がイッパイ(売る方はたまったものではありませんが)
大手のリサイクルショップがほとんど加入している「日本流通自主管理協会」というのがありここに加入しているお店は絶対に偽物を販売しないと宣言しているのですが、結局アルバイトが査定しているのでガラスケースの中で販売していました(笑)
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間違ってリサイクルショップで偽物を購入したのではと思ったら、そのブランドのお店に行き鑑定してもらいましょう。ただ鑑定してくれと持っていっても断られることがあるので、「クリーニングの見積もりをください」と依頼します。
その商品が本物なら「幾らかかります」といって見積もりを提示してもらえます、もし偽物なら「当店では出来ません」と回答が帰ってきます(偽物や他所で修理などをされた商品はすべてメンテなどしてもらえません)。
見積もりが出た場合も必要なければシナイで持ち帰ればいいし、やってもらってもいいでしょう。
もし、拒否された場合はリサイクルショップで購入したレシートを持ってそのお店に行き「偽物なので返品します」と言えば素直に応じます。
他のものは返品は効きませんが、ブランド品は偽物を扱うだけで犯罪になりお店の看板に傷がつくのでできるだけ穏便に済ませたいのでしょうすぐに応じます。
それでも応じない場合は警察に持ち込みますと言えば一発で返品OKになるでしょう。まずそんなことはないと思いますがね。
そんな事しないで費用を乗せるほうが楽なのでは?
確かにそのほうが楽なのもありますが、リサイクルショップだけを廻るのにも交通費がかかります。
出張買取の場合でも交通費は掛かります。
それを出張買取とリサイクルショップ廻りを一緒にすればどちらの経費も賄えるので結果どちらも利益率が上がることになるのです。
多くの買取店では出張買取の際には交通費を勘案して査定額を提示することがほとんどです、それを考えてお客様も持ち込みならその分高くなると思って持ち込みをされる方もいらっしゃいます。
当店ではそれもどうかと思っていて、どうにかして出張料をホントに無料に出来ないかと考えたのがリサイクルショップと一緒に回る「ハイブリッド出張買取」というのを編み出しました。
おかげで、リサイクルショップ仕入の利益率もあげることが出来、出張買取の交通費を掛けることがないのでその分高価買取が可能になりました。
お店がある買取店は買取額が安い
リサイクルショップに限らず、骨董品を扱うお店にしても店舗の家賃やその他経費が掛かるのもあり高く買えません、それに出張の依頼があれば一人でしたら店を閉めて行かなければならないので大体が2人体制でやっています。そうすると人件費も二倍になり物凄い経費になります。
そんなこともあり、大手に限らすお店があるようなところで買取を依頼すると買い叩かれることになるのです。
買うなら店のほうが良いのかもしれないが
商品を購入するのならお店がある方が安心なのかもしれませんが、骨董品などを処分したいと思って来てもらうのは自分が売る立場なのでお店が有る無いに拘る必要も無いような気がします。
来てもらって不用品を持っていってもらってお金がもらえるんですもんね、自分で不用品を片付ける場合は焼却場などに持ち込んだりと手間とお金が掛かります。
そう考えると出張買取って便利なシステムな気がします。
それは一本の電話から始まる押し買い
掛かってきた電話にはご注意
毎年オレオレ詐欺などの特殊詐欺の被害者の件数が増えていき、手口も巧妙になって若い人でも騙さされてしまうこともあるみたいです。 気をつけたいものですが手口も巧妙になり裁判所からを装った手紙を送りつけてきたりとやり方が悪質です。
その手口をマスコミが報道するので、詐欺グループは「ほう!そんな手口があったのか!」だったり「バレてきたのでもう使えないなぁ」だったりと、手口を公開して余計に広めています。日本のマスコミはホントろくな事をしません。
マスコミの仕事は世の中の先導
先導と行ってもいい方向に向かうためではなく、日本という国を崩壊に導くための先導です
「ハゲタカと少女」と言う1枚の写真がピューリッツァー賞だったかなにか報道写真の賞を取って話題になり、それが是か非かという議論をしていました。
内容は戦争でやせ細って今にも命が絶えそうな少女の横にハゲタカが写っています。 息絶えたら食べようと待っているようにも見えます。
それを人間として写真など撮っている暇があったら助けろという人と、写真家は因果な商売でその写真を撮ってみんなに知らせるのが使命なんだと言う人がいました。 私から言わせれば所詮芸能人の不倫を追っかけているパパラッチと変わらん使命にしか見えない。
戦場カメラマンはその悲惨さを伝えるのが使命と勘違いしていて、今にも死にそうな人を写真に収めるのが俺の仕事だと思っています。
確かに、その写真があれば戦争の悲惨さや悲しさがより伝わるとは思います。でも、より伝わると言うだけで戦争が無くなるわけではありません。 誰でも戦争は悲惨で悲しいものと言うことは知っています。 わざわざパパラッチが取ってきた写真で凄惨さを再確認したいわけではないのです。
結局「ハゲタカと少女」という写真を撮ったカメラマンは賞を受賞しましたが受賞後3ヶ月で自殺したそうです。ホントに自分は正しかったのかどうかということに苛まれていたそうですが、そんな事も判らないから戦地にまで言ってそんな写真を撮ろうと思うのです。
マスコミはそれが正しいのか間違っているのかさえも判らず是か非かという議論をして結果は出ませんでしたと言って終わらせていました。 このような奴らが作ったものですから信用など出来ません。
特殊詐欺に隠れて暗躍しているのが押し買い屋です。
一昔前金が高騰していた時期に流行ったのが金プラの押し買いです。
一軒ずつ回ってお年寄りなどから殆ど騙して金やプラチナを格安で買い取るという押し買いが流行り社会問題化して、法律も変わりやりにくくなってきたので最近は見かけなくなりました。
最近は訪問ではなく電話
何時何時そちらの地区を回らせていただくことになりまして
その際にですね、「切手や着物などの不要になっているものを買い取りさせていただきたいのですが、なにかお売り頂けるものはございませんか?」
などと言って電話がかかってくる。
その他には「靴一足から不要になった古着1着でもお伺い致します」といって掛かってくる。
呼んだら最後
邪魔になっていたモノを買取ってもらえるのならと思って、古い着物など売りたいから何時いつに来てくださいと言って電話を掛けてくるような業者を呼んでしまったら最後です。
着物などはまず値段がつかないので「あーこれはダメですねー」と言いながら適当に見てるふりだけします、そして絶対に言うのが「金製品かプラチナ製品、もしくはブランド品などありませんか?」です。
あなたがいくら無いと言っても。
そんな奴らはせっかくガソリン代使って来ていて何も無いでは上司に怒られるんですよ、なにか出してもらわないと困りますと言って凄んできます。
女性やお年寄りだと怖いので無理やり出してしまい、相場より遥かに安い金額で買い取られてしまいます。
これが今の押し買い屋の手口です。
坂◯忍がコマーシャルしている「着物はバイ◯ル・ハナ・ハ◯・ハナ」も同じ手口でやってます。
競合したお客様がウチより先に呼んでこんな事がありましたと教えてくれました。
テレビでコマーシャルや広告は信用できない
有名人が出ているので安心と思って電話したら上記のような事になります。
ちなみにこの業者は以前スピード買取という名前でやっていましたが、あまりにもやり方がひどくて苦情が多かったため名前を変え、運営者も変わったみたいです。
何方にしてもあれだけテレビでコマーシャルを流せば膨大な広告費が掛かるのでその分買取額は低くなるでしょうね(笑)
その他のネットで検索したときに一番上に広告費を払えば出してもらえる所がありますが、ココに出ている業者もおんなじです。
これはPPC広告と言ってワンクリックされたら幾らという課金制で、ちなみに「骨董品 買取」で広告を出すとワンクリック数百円から千円位かかります。
ですので、このような業者で買い取りしてもらうと広告費がエゲツないのでその分格安で買い取られます。
まだある新手の押し買い
- ある商品を格安で販売しますと言った電話が来ます→興味もなく不要なので断るとあっさりと引き取るが、最後にいつでもお電話くださいと言ってから切る。
- その後@で売りつけてきた商品が大量に必要ですお持ちではないですか?といった電話が来る。大量に必要で幾らで買い取りますと言ってくる
- 先程の売りに来たヤツから買ってAの業者に買取ってもらえば結構儲かるから@の業者に電話して購入しようとなります
文章で書くと単純なのでバレますが、実際にやり取りしているとなかなか気付かなくて騙されてしまいます。
そうです、@とAの業者はグルもしくは同じ業者です@から購入したものはAでは買取ってもらえないか二度と繋がりません。
買取屋は胡散臭いヤツが多い
当店も買取を専業としているので悲しくなってきます。
儲かると思うのか色んな人が参入しては消えを繰り返しています。
ブランド品や金・プラチナなどから古着・家電製品・楽器などあらゆる買取屋があります。
これらの買取屋の特徴をあげると
- 素人がはじめた感がイッパイ
- 扱うのは骨董品ではなく中古品
- どこでも手に入る
- セドリや副業で始めた人が多い
ハッキリ言って誰でも出来る商売です、なぜならコレらの物はネットで調べれば簡単に売れる値段仕入れていい値段が分かります。それを如何に相手にバレないように安く買い叩く、もしくは無理やり買取ってくるの何方かしかありません。
だから一軒ずつ電話して、金プラチナありませんか?と言って行くしか無いのです。そして引っかかった先で無理やりもぎ取ってくる位しか出来ないのです。
そこにはマーケティングも戦略もありません、人海戦術でやって怒鳴られても嫌われても気にせずに電話していくだけ。そこでたまに引っかかる人から無理やりもぎ取るということを繰り返します。
だから胡散臭いと思われるのです。
買取にもクーリングオフがあります
電話で買い取りしたいと言ってきたような業者でしたら、泣く泣く売却したようなものでもクーリングオフの期間というのがあり買い戻すことが可能です。
もし、その業者が渋るようなら警察に届けますと言えば直ぐに応じるでしょう。
古物商は警察の許可が無いと出来ませんし、警察もそんな業者を潰したいと考えているので効果てきめんです。
ただ、ご自分で買取業者を呼んだ場合や持ち込んだものは対象外ですのでご注意ください。
艶本は自分の中では世界遺産です
艶本(えんぽん)とよみます
江戸時代のいわゆるエロ本です。 ただ、男性がエロを楽しむためのものだけではなくファッション雑誌のように女性にも広く閲覧されていたのです。
当時お上は、この艶本を発禁扱いにされていたのでおおっぴらに出版社が発行することは出来なかったのですが、表向きには発禁ですが半ば黙認される形で様々な人が作って楽しいんでいました。
お金がかかっている
艶本は商業出版で来ないことや発禁の扱いになっていたこともあり、個人で作って人にあげたりして楽しまれていました。
当時の本と言えば木版画で作られていましたが、普通の本は文字だけなのでモノクロでしたが、艶本は江戸初期の頃はモノクロのものでしたが、時代が進むとカラーで摺られることが多くなり中には型押しや金や銀を使った装飾をされているものも作られるなど凝ったものが多いです。
大名も自費出版?
大名や大店のご隠居などいわゆるお金持ちの旦那が、年明けのお年賀のために絵師や彫師を動員して自分の納得のいくような作品を作って交換したり、配ったりしたそうです。
それくらい世の中に浸透していたのでしょうね、発禁なのに(笑)
艶本は貸本屋が広めた
大名や大店のご隠居だけでは上流階級のお遊び程度で終わってしまうでしょうが、意外と庶民も楽しんでいました。
それは貸本屋の存在です。
当時本を買えるのはほんの一握りの人だけという大変高価なものでした。そこで庶民が本を読みたいときは貸本屋を利用していました。
今の時代の感覚でいうと、お店に沢山の本が並んでいて好きな本を借りて帰るというスタイルを思い浮かべますが、当時の貸本屋というのは数十冊の本を抱えてお得意先を周り気に入った本を期間を決めて預けておき期間が過ぎたら回収に向かうというスタイルでした。
そんな方法だから、お店からでてきたとき「あの人艶本借りてる」と今のレンタルビデオ店でエロビデオを借りるときと同じ目に合うことにならないで借りられました。
ファッション誌
艶本に限らず春画などのエロ系のものの特徴としてみんな着物を着ています。
なぜ着物を着ているのかと言うと、当時最先端のファッション誌の役目も果たしていたので着物を着ているのです。
中には少し文章も書かれているものもあり、当時の女性は艶本を貸本屋から借りて「キャーッ!この柄かわいいーー!」などと言って楽しんだといわれています。何時の時代も女性がファッションを好きなのは一緒なのですネ。
艶本を世界遺産に
浮世絵は世界中にコレクターがいて、あのゴッホも葛飾北斎の浮世絵を見て衝撃を受け真似した作品を多く残しています。
しかし、艶本や春画は何方かと言うとナンセンスな部類に入っていてコレクター自体は世界中にたくさんいるのですがあまり表に出たがりません。
先程も書きましたが、艶本や春画を制作する人の熱意は半端なものではなく最高の職人を集めてとびきりの材料を使い名一杯お金をかけて作られました。
現代でも有名な浮世絵師の葛飾北斎・喜多川歌麿なども春画や艶本の制作に携わっていました。
浮世絵師は有名無名問わず、すべての浮世絵師が携わっていたといわれていて、東洲斎写楽だけが春画に携わらなかったと言われているくらいメジャーのものでした。
それが何時しかエロ本扱いになったことを悲しく思います。
着物の季節感考えてますか?
毎年この季節になると入学式で思うこと
もう少し寒さが残っている時に卒業式があり、そのときにも感じていたのですが入学式のほうがより鮮明に思います。
小学校の入学式など保育園の卒業式に比べて気合が違うのか着物を召されるお母さんが多くおられます。着物って大変です、朝から美容室で髪を着物に合うようにセットしてもらい、自分で着付けのできる人など居ないのでそこで着付けもやってもらいます。
今どき自分で着物を着られる人って夜の商売のオネーサンくらいではないでしょうか、夜の店ってなんであんなに着物を着ている人が多いのでしょう特に高級な店ほどその傾向が強いきがします。余談でした(笑)
季節感がない人が多い
日本では古来から季節を大切にするので、床の間には季節の花を飾ったり掛け軸も季節や行事ごとに合わせて替えてみたりします。
床の間に自然を持ち込んで家の中に居ながら外にいるような気持ちになれるように季節の花を生け楽しみます。
着物も同じように夏場に袷(あわせ)の着物を着たり、冬に単(ひとえ)の着物を着たりする人は流石にいませんが、着物を着るときには季節にあった柄というものがあります。
最近入学式に行かれるお母さんの着物を見ることがあったのですが、その方は藤色の着物ででんでん太鼓のようなおもちゃが描かれた柄で、帯には紅葉の柄が書かれていました。
店主杉本は骨董品屋という仕事柄、特にそういった所が気になります。
「でんでん太鼓」って・・・。綺麗に描かれてはいましたが子供じゃないんだからおもちゃの柄はどうなの?って感じで、帯の紅葉も今は治ですよ!って言いたくなりました。
確かに季節に合わせて着物や帯を替えるには沢山の替えが必要なので、その分費用も掛かるのも判ります。
女性にとって着物だけでなく着るものにはこだわりがあるのでしょう、呉服屋やデパートで気に入って着ているのでほっといてくれと言われそうですが、季節感が・・・・・。
そんな無茶苦茶な季節感の着物を着ていた人は全体の雰囲気もこれからご出勤ですか?と言いたくなるような、お水っぽい感じでした。
まぁ最近着物着る人ってそんな感じの人が多い気がするので、しょうがないのかもしれませんが・・・。
着物は色無地が良い
これから着物を仕立てようとお考えの方がいたら、柄のない色無地にしておいたほうが無難です。はっきり言って地味ですが。
色無地(いろむじ)とは、柄のはいっていない黒以外の無地の和服全般をいい。
五つ紋、三つ紋、一つ紋など家紋を入れる事で礼装として使用することが出来るので訪問着や付下げなどと同じように使える。
家紋を入れなければ普通に普段着として着てもおかしくもなく略礼装としても使える。
不祝儀のときには帯を黒に替えればそのまま略式の喪服に、薄いグレー地の九寸帯などをすれば法事などにも可能。
最近だと仕事中に訃報があり急遽お通夜などに出かけないと行けないときにはネクタイだけ黒にして略式でお参りすることがあるがそれと同じ考え方。
お茶席にも使える
お茶席に呼ばれた時は基本着物で伺います、だからといって留め袖や訪問着、色留袖などで行くと恥をかきます。
茶事ではお客をもてなすため季節感やその日の茶会の趣旨を亭主が考えて、床の間の茶掛や活ける花、お茶菓子などから使う茶碗他のお道具全てを吟味して用意がされています。
今の季節だと藤などが見頃なので床の間に藤を活けていたとしましょう、そこに藤の絵の書かれた着物を着ていくとバッティングしますし、棗などに描かれていたらそれとも干渉します。
そういった事を避けるためお茶会にお呼ばれしたら色無地の着物を着ていくようにと言われています。
オマケ、もし園遊会に呼ばれたら
あり得ないかもしれないですが、天皇・皇后両陛下が主催される園遊会などに招待された場合、礼装で出席するのですが、礼装というと女性なら家紋の入った留め袖ですが、皇族にとって黒は喪の色なので黒い留め袖はNGなんです。
そんな時には色留袖か訪問着を着用します。色留袖とは黒くない留め袖と考えてください。
未婚の女性なら色無地でも大丈夫なようですが、訪問着か20台前半くらいなら振り袖でもいいでしょう。
ちなみに男性の礼装といえば紋付袴と思う人もいるでしょうが、あれは女性で言う訪問着レベルで略礼装の着物です。
男性の礼装は裃(かみしも)に長袴が本来の礼装です。
裃とは遠山の金さんがお白州で桜吹雪を見せる前に肩パットのようなものを外すあれです。
長袴とは紋付袴の袴の超長いもので、これも遠山の金さんが桜吹雪を見せる前に片足を前に出しますがその時1mくらいの裾を振りかざします。これが長袴です。
しかしこのような格好では電車にも車にも乗れないので、紋付袴で行くのが良いでしょう。
茶事において第一のお道具 茶掛け
掛け物について
茶道における掛け物といえば茶掛けと呼ばれる普段床の間に飾る掛け軸と少し趣向が違うものをかける。
まず、条件として床の間に飾って崇拝するのであるから崇拝できるものでないといけない。崇拝の意味は必ずしも高価であるとか偉い作家が書いたものであるとかと言うふうな意味ではなく、書画であれば書かれている内容が良くないといけない。
ただし、墨跡や消息などはその作者がどういった心境で書いたものかや誰と一緒に書いたものかなどの状況やその人自身の人格も問われてきますので少々面倒ですね。
茶掛けとして書かれたものとそうでないもの
茶掛けにははじめから茶掛けとして書かれたものと、他の目的で書かれたものを茶席の床の間に掛ける場合がある。
茶掛けとして書かれたもの
茶事用に書かれたもので茶匠やその周辺の偉いお坊さん、画家や書家なども頼まれて引き受けていたようです。
その他
あらゆる種類の書画の中から選ばれるもので範囲は非常に広くなり、その中なら行う茶会にふさわしいもの、寸法の程よいものを選びます。
掛け物の種類
茶会に使われる掛け軸の種類は大きく分けて書蹟(しょせき)、絵画、画賛に分けられます。
書蹟はさらに墨跡(一行物を含む)・古筆(懐紙・色紙・短冊をふくむ)・消息に分けられます
書蹟(しょせき)
墨跡
狭義と広義があり狭義では中国の宋・元の時代、日本の鎌倉室町時代の初期の頃に活躍した禅僧(主に臨済宗)の書をいい、広義には室町時代以降の禅僧の書や臨済宗以外の諸僧の書も墨跡として用いるそうです。
千利休は「道具の第一を掛物である」とし、さらにその中でも墨跡を筆頭に上げられています。したがって茶掛けの中でも一番くらいが高いものとして取り扱われています。
殆どは濃茶の席に掛けられ広間と小間の両方にかけられていますが、どちらかというと小間の方に掛けれれていることが多く、したがって墨跡だけは床の間に対し少々幅が広くても差し支えがないと言われています。
一行物
元々解りにくいお経を庶民でもわかりやすいようにと、一行にまとめて書かれたものです。
茶掛けとしては禅宗のお坊さんが書かれた書が尊ばれるのですが、これも茶掛けとして書かれたものと、茶の湯以前に書かれたものがあります。
古筆
茶掛けの古筆とは平安時代の中期から鎌倉時代へかけての和歌を書いた書の巻物や帖が分割して掛物になったものを対象としている。
この時代に書かれた懐紙や色紙・短冊も古筆の仲間として考えられている。
消息
文とも呼ばれ手紙のことを指します。
特に茶に関わる人物の書いた手紙を消息と呼び、日付や宛名などから歴史的な背景を思い浮かべその時代に溶け込み作者と一緒に茶会をしているような楽しみ方をするそうです。
絵画
唐絵
南北朝時代に足利貿易で多く輸入された。
その当時の唐絵は金襴・銀蘭・印金を惜しげもなく使って表装されていてとても豪華な作りで室町時代に渡来してきたものがそのまま江戸時代まで引き継がれ、ときの政治を行う為政者(いせいしゃ)達が宝物として大事にしていました。
今日の茶会でもその伝統は引き継がれています。
日本の絵画
元々室町時代の絵画は唐絵の水墨画により禅宗を中心に栄えましたもので、
茶掛けとして日本の絵画はあまり用いられていません、中心となるのは室町時代の水墨画、桃山時代から江戸時代にかけての諸派の絵画を様々な形で活用しています。
画賛
画賛とは禅宗の絵を書くお坊さんが仏教の説を説くために描かれた絵画に解釈をしたり、注釈を加えたり、あるいは絵の雰囲気を詩にした物が賛になります。これは五山文学の興隆によって出来たもので茶掛けを目的とした物ではありませんでした。はっきり茶掛けとしての画賛が出来るのは江戸時代の初期頃から、茶匠と画家と高僧が寄り合って禅機画に通ずる画賛を作られるようになりました。